スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

読んでもらいます!

2014年11月19日 22:03

「生きる」を書こうと思っていた矢先、思いがけず「死」が飛び込んできた。

高倉健死去の悲報は、1980年のジョンレノン暗殺事件以上に、私には衝撃だった。

ニュースでは、「網走番外地」シリーズなど任侠もの、「幸福の黄色いハンカチ」「ブラック・レイン」「鉄道員」「あなたへ」が代表作として紹介されていた。

もちろんこれらもいい作品に違いないが、もっと他に高倉健らしさのあふれた作品があるように思える。

中学三年の時、薬師丸ひろ子ファンだった友人に誘われ観に行ったのが「野性の証明」で、自分の小遣いで観た人生初の映画だった。

当時の角川は、高倉健とどっちが主役かわからないほど薬師丸ひろ子に入れ込んでいて、特に若年層は彼女目当てに映画館に足を運んだ人が多かったように思う。

むろん私もその中の一人だったわけだが、見終わった時には彼女のことなんかすっかり忘れ、ただただ高倉健の男らしさにに憧れ、自分もああなりたいと叶うはずのない妄想に身を委ねるのだった。

その後本屋に立ち寄り、森村誠一の原作本を買ったことは言うまでもない。

そのくらい私にとってインパクトの強い映画だった。

あれから三十数年、これまでビデオ、DVDで何度鑑賞したかわからない。

戦闘シーンだけでなく高倉健と薬師丸ひろ子の親子関係もよく描けていて、特にトロッコの中でのシーンは秀逸だった。

怪我を負った娘に、トロッコの扱い方を教え、「千葉に着いたら病院行けよ お金ここに入れとくぞ」、そう言って彼女のポシェットに金を入れるシーンは、口数少なくぶっきらぼうにも見える高倉健の真骨頂。

やがてトンネルから出てきた彼女が銃弾に倒れる。

死に顔を拭いてやるシーンは涙なくしては見られない。

そして最後は彼女を背負い、国家権力である自衛隊に立ち向かっていく。

この映画は主題歌「戦士の休息」も出色の出来だった。

「野性の証明」が代表作として取り上げられないのは、著作権関係は抜きにして、この作品が徹底的にエンターテイメントだからだろうと自分では思っている。

私のお薦め作品は他に、「新幹線大爆破」「遙かなる山の呼び声」「君よ憤怒の河を渉れ」「冬の華」などなど。

高倉健自身が語っていたように、ムショ帰りという役柄が非常に多いのも彼の作品の特徴で、「黄色いハンカチ」「冬の華」なんかも出所後の物語である。

「黄色いハンカチ」で、無免許運転が発覚し警察に連行され、そこの署員として渥美清が登場するのも面白い場面である。

渥美清も寅さんの中で別所温泉で警察のお世話になるシーンがあるが、この2人の大スター、どういうわけか警察がよく似合うという共通点を持っていて、アウトローだからそうなるのも当然かもしれない。

この作品には、渥美清のほかに、さくらやタコ社長も登場する。

「黄色いハンカチ」にはもうひとつ、武田鉄矢を正座させ、バドミントンのラケットを振りかざして九州男児の心得を説くシーンが笑える。

「女は弱いから男が優しく守ってやらねば」

もし今この映画をリバイバル作品として製作するとすれば、監督は前近代的と非難されることを恐れ、絶対こんなセリフは使わないだろう。

表面的な優しさを繕うことに一生懸命な今の世相を思う時、高倉健のセリフは重く受け入れらないような気もするし、また同時に、だからこそ響くものがあるとも思う。

「冬の華」の高倉健は出所した元ヤクザを演じる。

この映画、若き日の池上季実子の美しさも特筆もので、「白い巨塔」の島田陽子なみに清楚で賢い娘を演じている。

長澤まさみヲタとして言わせてもらうなら、ここ十年、長澤まさみ以外でこれほど魅力ある若手女優は見ていない。
(若者たち2014のまさみちゃんは、久しぶりに大物女優を見た感じがした)

個人的に有村架純も美しいと思うが、せいぜいが前頭筆頭で、最近千年だか百年だかに一人と言われるナンチャラ(名前すら覚えられない)らに至っては、私に言わせれば序二段でしかない。

ファンには申し訳ないが、女優は賢そうに見えなければならないというのが私の持論で、カワイイだけで意地のない平和そうな顔をした女優タレントには何の魅力も感じない。

「冬の華」に話を戻す。

用意されたマンションでトーストと牛乳の簡単な食事をするシーンが実に美味そうで、これは「黄色いハンカチ」の定食屋での食事シーンとも共通する。

食べられることの有り難さをしみじみと感じさせてくれる高倉健の食事シーンは、誰も言わないが、義理人情以上に彼の得意技ではないかと私は思っている。

その意味で「遙かなる山の呼び声」での、逃走中の高倉健に兄である鈴木瑞穂が弟の好きなコーヒーを手土産に会いに来るシーンも忘れがたい。

コーヒー道具一式の入った紙袋を大事に抱え、言葉少なに兄を見送る高倉健。

夜、そのコーヒーを挽き倍賞千恵子にも勧める。

実に印象に残るシーンだ。

ちなみにこの作品も、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆ら、寅さんファミリーが大集合する。

「君よ憤怒の河を渉れ」では無実の罪をきせられ逃走する検事役を演じた。

意志の塊のような役柄は高倉健にぴったりで、野性の証明でもみせた、「不器用ですから」のはずが(笑)、見事な知略で難事件を解決し、最後は検事の職を捨て市民として生きる道を選択するという痛快ストーリー。

この作品は中国でも高く評価されたらしい。

「新幹線大爆破」も傑作だ。

簡単にいえば、仲間を権力に奪われた代償として新幹線を爆破予告し国家から金を奪取しようとする物語。

心に闘志を抱きながらもカッとせず冷静に計画を進める役どころは、強い意志漲る高倉健ならでは。

金の奪取に成功し国外脱出しようとする間際、空港で別れた息子に声をかけられ犯人であることが警察に知れ、最後は射殺される。

新幹線総合指令所の宇津井健とのやりとりも見どころ。

任侠もの以降だと、「海峡」「動乱」「八甲田山」「南極物語」「夜叉」「ホタル」も良かったが、どういうわけか「居酒屋兆治」があまり好きではない。

生涯作品数は200数本に上るという。

これだけあるとベスト3はおろか、ベスト10すら選ぶのが難しい。

ただこれからゆっくり時間をかけて作品鑑賞する楽しみは残る。

多大かつ偉大なる遺作だ。

昭和の最大級の役者である。

プライベートはテレビ放映された範囲でしか知らないけれど、あの役柄は彼の人柄あってこそ出来たものだと思っている。

文化芸術において人と作品は別だと言うが、高倉健のような稀有な俳優については話が違ってくる。

人となりそのものが見事に役柄に昇華したからこそ、人は彼を名優と呼ぶのであろう。

80を超えてなお背筋をピンと張ったその姿から、まだまだ元気でいてくれるはずと信じていたのに、思いがけず彼は星になってしまった。

星は遥か彼方で光輝き、我々の進むべき方角を指し示してくれる。

しかし、目の前で輝いているように見える星々も、遠い過去に放たれた光の集合体なのである。

高倉健が生涯をかけて作り上げた作品を、有難いことに我々は、いろんなメディアを通じ思うように鑑賞することが出来る。

数十年前の作品だろうとなんだろうと、往時の高倉健が輝きはそのままに、すぐ目の前で演じてくれるだ。

スターとはよく言ったものである。

そしてスターといえば二中オールスターズも忘れてはならない。(笑)

こちらのスターも一向に輝きは衰えず、いや輝きを増していると言ってもいいくらいだ。

あやふやな昔の理科の知識で恐縮だが、高倉健を昭和の偉大な赤色巨星と称すなら、二中オールスターズは平成の白色矮星と呼んでいいのか?(笑)

待てよ、白色矮星も星の寿命が尽きる時の形態だったけな?

だとしたらますます盛んな彼等に対して使うのはおかしい。

平凡過ぎるが、ここはやはり平成の新星ということにしておこうか、いや、金星というのもありかも?(笑)

次回もたぶん、高倉健のことを書きそうだ。


スポンサーサイト

第2回ひとり選考委員会

2014年11月16日 10:56

前回、ぜひ二中合唱でMissa Longa Kv262を聴いてみたいと書いた。

長いCredoを一部省略して演奏すれば制限時間内に収まるし、決して演奏不可能ではないと考えたからである。

しかし同時にこうも考えた。

呆れるほどの堂々巡りで、己の優柔不断ぶりは恥ずかしい限りだが、今回はひとり選考委員会の選考過程を読んでいただこうと思う。


先日読んだ解説書によると、このKv262は、Missa brevis Kv262『Missa Longa 』というのが正式名らしい。

ミサロンガ(長い)なのにミサブレビス(短い)とはこれ如何に?

なんとも不思議な題名で、ミサ曲に詳しい人ならば、カンタータ形式がどうのこうの、式文がどうのこうの、楽器編成がどうしたこうしたと理由もわかるのだろうが、私には演奏時間が長いからLongaだろうくらいの認識しかない。

それはともかく、なぜミサブレビスになるのか?

Missa brevis・・・ 

私はパンと膝を打ち、改めて過去の演奏を調べ直してみた。

Kv65,194,140,275,192,220,259,258

Kv140,258も限りなくミサブレビスに近いと考えると、これまで二中の演奏したモーツァルトミサ曲はすべてミサブレビスということになる。

つまり二中は、毎年ミサブレビスの中から選曲していたのだ。

あまりに当たり前すぎて何を今更と笑われるかもしれないが、なぜか私はその事実をどこかに置き忘れていたようで、盲点を突かれた気がした。

自分が好むミサ曲を彼等に演奏して欲しいと願うあまり、ミサ曲すべてを選曲対象にしてしまっていたようだ。

灯台の根元は暗かったというやつである。(笑)

ここで考えなければならないのが、次回もミサブレビスとカテゴライズされた作品の中から演奏楽曲を選ぶと仮定するなら、おのずと選曲範囲が狭められてくるということだ。

諸説あるのだろうが、私の理解によると、明確にミサブレビスとされた楽曲で演奏されていないのは、Kv49,Kv262くらいである。

かつて私がお薦め曲とした、Kv66,167,257,317,337はいずれも名曲であるが、ミサブレビスの範疇を超えているので、この際選曲対象から外した方がいいのかもしれない。

演奏時間だけを考えればKv167は最適なのだが、解説によるとミサブレビスの範疇を超えているとのこと。

ではKv49,Kv262で決まりかといえば、演奏時間を考えるとそう簡単には区分けできず、そこが大いに悩むところである。

Kv49にしてもKv262にしても、Credoが非常に長く、普通に演奏していてはとても規定時間に収まらない。

県大会、全国予選、全国本選と、それぞれの規定時間に合わせる必要が出てくる。

Credoを分割するとか、あるいは通常演奏するKyrie,Gloriaあたりを省くとか、難しい選択を迫られる。

前にも書いたように、Kv49はメリハリがあって旋律もたいへん美しく、二中合唱に相応しい曲だと思っている。

特にCredoの男声ソロが美しい旋律を独唱する部分は聴かせどころで、私的には省いてもかまわないのだが(笑)、ここを省略してしまうと曲の魅力が半減するかもしれない。

この曲で気になるのは、AgnusDeiの最後、パーチェーン♪が少々インパクトに欠けるところだ。

私的には、AgnusDeiはもっと賑やかにと終わって欲しいと思う。

理想を言えば、Kv275のAgnusDeiのように、ドナパーチェンでさんざん盛り上がって最後に少しだけ余韻としてドナパーチェンが来るのがいい。

インパクトという点でKv220,259のAgnusDeiも私のお気に入りだ。

しかし前回Kv258がそうだったように、今の二中にはアーメン止めのような落ち着いた終わり方が合っているのかもしれない。

思わずBravo!と声をかけたくなるような派手めの終わり方の方が印象に残ると思うのだが・・・(あくまで個人の意見です)

私のイチオシ曲Kv262についてはその点心配いらない。

メロディーはいささか単調であるものの、ソロカルテットが歌うドナパーチェンは勢いがあり、まるで祝典のように曲が終了する。

というような堂々巡りの結果、イチオシはKv262で変わらず、次がKv49となった。

そのあとに続くのが、ミサブレビスの範疇に入るかもしれないKv167。

モーツァルトらしい眩いばかりの明るさに満ちた旋律が印象的な曲で、演奏時間を考えるとこの曲もありかなと思う。

その次はKv257。

Kv49同様、この曲もCredoが特徴的。

至るところでいぶし銀のような旋律が出現するこの曲も名作だと思う。

レクイエムを彷彿とさせる旋律も出てくる。

GloriaとAgnusDeiが派手めに鳴ってくれるのも私好み。

問題は30分近い演奏時間だ。

あえてその次を書くならKv66だろうか。

ひたすら明るい曲である。

ただこの曲もすべて演奏すると20分近く必要で、端折らなければならない。

残ったKv317,337であるが、前から言っているように、この2曲は曲自体が立派過ぎるため、限られた演奏時間では難しいと思われる。

合唱団ではなくソリスト一人にスポットが当たっても構わないなら、ぜひ、ソプソロに珠玉のメロディーを歌って欲しい。

二中最後のモーツァルトは、この2曲のどちらかで締めくくって欲しいというのが、私の願いである。

私がお薦めしたい曲は、どれも皆少しイレギュラーな面があり、これまでの演奏曲の傾向からは少し外れる。

では、規定時間内に収まるミサブレビスでコンクールに相応しい曲は?

見つからない・・・

Kyrie、Gloria、Credo、AgnusDeiをもれなく演奏し、かつ15分以内で収まるコンパクトなミサ曲はもうない。(涙)

なんてこった!

ヤケのヤンパチ日焼けのナスビ、やっぱりKv262やってもらうしかない!(笑)


話は変わるが、私はアンコン曲を予想する時、出場するであろうメンバー、特にソリストの顔を思い浮かべ、どういう風に歌うだろうと想像しながら曲との適合性を考えることにしている。(キモッ!)

これまで思い浮かべたメンバーは・・・

Nコン全国大会を見ていると、なんとなくこの子歌上手そうだなと感じることがある。

毎年そうやってアンコン出場選手を自己推薦して遊んでいるわけであるが、今年もちゃんと決めた。

しかし、さすがの私も彼女たちの志望校までは想像できず、全日本終了後、受験準備のため退部する子も出てくるかもしれない。

それは仕方ないことだとわかってはいても、やはりどこか惜しいという気持ちもある。

昨年の第7回が優れていたのは、ソリスト含め3年生が多かったというのも理由のひとつではないかと考えている私は、次回もなるべく多くの3年生が選抜されることを期待している。

アンコン選抜は実力主義と聞いているが、教育現場として考えた時、長幼の序を学ぶまたとない機会であり、日本には古くから年功序列という優れた知恵があることを彼等に教えるべきかもしれない。(笑)


盛岡で行われた全日本コンクールのCDを入手したので、次回にでも感想を書かせてもらおうと思っている。

ただ、収録曲が多すぎて、全曲聴き終え感想をまとめるのには相当時間がかかりそうだ。

時間を費やし聴き終えた感想が、「素晴らしかった」の一言になってしまう可能性も、私の場合ないではないが、せめて二言三言は述べたいと思っているので、下手をすると掲載は年明けになんてことも考えられる。

アンコンだけでなく合唱部人事も大いに気になるこの季節、ストーブリーグも目が離せない。






最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。