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フラガール

2010年02月21日 21:06

観よう観ようと思っていた映画「フラガール」が、先日テレビで放送された。

グッと惹きつけられる、評判通りの傑作映画だった。

蒼井優が素晴らしかったのは言うまでもなく、早苗役の徳永えりも特筆ものだった。

また、昭和40年当時の炭鉱町の暮らしも上手く描かれていたように思う。


炭鉱が発展してできた町で生まれ育ったので、子供の頃から炭鉱時代の話をよく耳にした。

ボタヤマと呼ばれる(既に平地になっていたが)広場があって、そこではよく野球をしたものである。

周辺には石炭記念館もあるし、炭鉱の名残だと思われる地名もある。

海岸に行けば、落盤事故のあった海底炭鉱の換気口の煙突が、慰霊碑のように海に突き出している。

そんな環境で育ったせいか、“炭鉱マニア” なのである。

福岡は田川の石炭記念館を訪れた際は、あまりに熱心に展示物を見ていたのだろう、中年の女性館員が、

「どちらから来られました?興味をお持ちのようなので私がご説明致しましょう」と、頼んでもないのに館内をくまなく案内してくれた。

石炭の種類、鉱山の歴史、エネルギー転換のことなど、実生活には何の役にも立たないが、これがオモシロイのである。

石炭とか木炭とか、私は真っ黒な “炭” にとてもロマンを感じるのだ。


映画の話に戻るが、この「フラガール」はいわゆる “ベタ” なストーリーである。

でも私は、ベタなことがそれほど悪いものとは考えていない。

新聞はベタ記事の中にこそ有用な情報があるとよく言われるが、映画についてもそれは同じで、演者の技量はそこで最大限発揮され真価が問われるのだと思う。
 
ごまかしがきかない、ということなのかもしれない。

涙なくして見られないという箇所がいくつかあったが、どれもみな蒼井優、徳永えりの光る演技があってこそである。


感動した場面をつらつら書いてみると・・・

ボタヤマで早苗が、ダンスをやめたら親友の縁を切ると紀美子(蒼井優)に告げるところ。

夕張に行くことになった早苗を松雪が抱きしめるシーン。
※先生にとって一番弟子は紀美子ではなく早苗だったのではないかと思う

去ってゆく早苗に、「じゃーな」とちぎれるほど手を振るシーン。

居酒屋で豊悦が、「先生を信じて貫き通せ」と励ますシーン。

先生にビンタをくらった翌日、バスに乗り込む際、笑顔を作って「これでいいべ!」と笑うシーン。

ダンスの練習に集中する娘を見て、娘を認めようとする富司純子。

同じく富司純子が、「ストーブ貸してけれ」と一人ひとりに頼み込むシーン。

駅のホームに立った紀美子がフラで「先生ありがとう好きでした」と伝えるシーン。

等々、書ききれないほど名場面がありました。(笑)


これほど感動する映画はここ何年見たことがない。

冒頭にも書いたが早苗を演じた徳永えりという女優、この人がいなければ普通の秀作に終わっていたかもしれない。

早苗なくしては紀美子はダンスを始めなかったし、ダンスを諦めなければならなかった早苗の悔しさがわかったからこそ、最後まで頑張り続けられたと言ってもいい。

早苗の存在が全編を貫く芯のようなものに私は思えたし、徳永えりはその役にふさわしい最優秀の助演だったと拍手を送りたい。

若い女優が方言でしゃべるのっていいなと思う。

実際の茨城、福島地方の方言とは違っているのかもしれないが、少なくとも鑑賞者からすれば自然で立派な訛りに聞こえた。

蒼井優のダンスを絶賛する意見が多いが、私はダンスも素晴らしいが、しゃべりが素晴らしく良かったと思った。

蒼井優が世間並み以上の美人であるのは言うまでもないことだが、それでも長澤まさみちゃんには遠く及ばない。

しかしそれだけにリアルなのだ。

長澤まさみちゃんが同じことをしてもどこか違う世界を演じているように感じただろう。

蒼井優だからこそ出来た奇跡のような映画である。(セカチューもまさみちゃんあってこそ)

この女優も将来大きな花を咲かせるに違いない。

長澤まさみちゃんとは路線が違うみたいだから応援しようっと。


この映画を制作したシネカノンは残念ながら会社更生法適用という厳しい状態に置かれている。

「歩いても歩いても」も良かったが、そうした良作を生み出せる会社がこのような状況になったことは本当に残念だ。

その一方で、やれ超能力だなんだと手抜き映画を作っていても、大資本の配給会社はびくともしないという現実。

考えてしまうなー。

シヌナカノン!


           frg01.jpg
             早苗、おら美人だと思わねーか?
             世間並み以上ってとこだべ





コメント

  1. バグ | URL | -

    Re: フラガール

    蒼井優ちゃんはザ・日本人の集約顔なんですよ。
    大衆映画向きの顔でモンペや浴衣が似合う日本人そのものの容姿だからある意味、彼女も映像に魅入られた人だと思います。

    フラガールで実は蒼井優ちゃんより良かったのは南海キャンディーズの山崎静代ことしずちゃんなんですよね、私は。
    勿論、メインは松雪泰子さんなんですが(当然ながら私この方も好物、いやいやファンですよ)しずちゃんのデカい身体とあの喋りが鈍重さと素朴さが滲み出していて良かった。「センセ、踊り教えてくんちぇ」という訛り台詞のシーンはジーンときましたよ。

    この映画、言うまでもなく流れとしてはスウィング・ガールズ、ウォーター・ボーイズに次ぐ作品ですが、系統的に言えばロボコンもそれに並びます。
    そして私はロボコンのようなユル~くどこか醒めた高専工作部のオタクっぽさと軽いシラケっぽさを上手く演出した古厩智之監督と、長い手足を存分にスクリーンいっぱいに投げ出し、猫のようにしなやかに部屋を転がり、口をヘの字に曲げブーたれ悪態をつき部員の尻を蹴っ飛ばすあの美少女は誰だ?そう長澤まさみという若手女優にコロリとやられてしまった作品でもあるのです。



  2. 世寡虫 | URL | dKmeQNGg

    Re: いろいろです

    バグさん

    人それぞれ感じることは違うもんですね。(あたりまえですが)
    静チャンは、私的には、うーんどうかな? でした。
    松重ふんする借金取りも無ければないで別段・・・
    蒼井優、徳永えり、富司純子、岸部一徳、豊悦、この5人は不動ですが、松雪泰子筆頭にあとは誰がやってもよかった、なんて乱暴なことは私絶対言いませんよ。(笑)

    「ロボコン」は舞台が舞台ですから私も思い入れがあります。
    テレビ放送されるといいんですがねぇ。



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