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ダバダ~♪ 違いがわかる男のゴールドブレンド

2014年10月25日 14:38

Nコンの自己審査は本当に難しい。

課題曲がよくても自由曲がイマイチだったり、その自由曲だって己自身の曲に対する好き嫌いも大きく評価に影響してしまう。

それに加え、出場順も大いに関係し、最初の学校の演奏も終盤になるにつれどんどん印象が薄れてくる。

(私の場合、見た目の印象というのも審査対象に加わるから大変だ 笑)

自己審査でも郡山二中、豊島岡、鶴川二中、真栄中の上位4校は審査結果と同じだった。

その点では自分がロバの耳でなかったことに安心したものの、私は、郡山二中の金賞リベンジもあり得るという程度の確信しか持てず、それ以上あえて順位付けはしなかった、というより出来なかったと言った方がいいかもしれない。

これから各校の印象を書いていくが、これは後日改めて視聴した上のことと予め断っておく。

Nコン当日は部員の審査に手一杯で、耳が留守になっていたんじゃないかという冗談はやめていただきたい。(笑)


まずは豊島岡女子。

才色兼備たちが歌う女声合唱を毎年楽しみにしている。

ここはとても言葉を意識して歌っているという印象があり、今年も実に丁寧な歌い方だった。

ただ、最後の、また会おうね~♪が、また会ウォウォね~♪に聞こえたのが残念。

ついでに言うと、「fight」の、花ウォウォ咲かせる~♪も私には不自然に聞こえて仕方ない。

女声ならではの美しさは十分すぎるくらい感じたが、言葉を明瞭に歌うことを意識したせいだろうか、フレーズのなめらかさがもうひとつのようにも聴こえた。

へんな例えで恐縮だが、ウィーンフィルの奏でる本場ウインナワルツと、日本のオーケストラによるなんちゃってウインナワルツの違いとでも言うか、弾むようなズチャッチャ ズチャッチャ♪のリズムが、ズンチャッチャー ズンチャッチャー♪と教科書的三拍子に聴こえるような。

そのせいか私は課題曲より自由曲「朝あけに」に惹きつけられた。

作詞がリンボウ先生というのもいい。

彼の著作を何冊か読んだことがあって、彼の日本語に対する考え方には大いに共感できたし傾聴に値するものと私自身考えている。

そのリンボウ先生作詞の楽曲を選んだというのが、いかにも日本語を大切にしようとするこの合唱団らしい。

歌詞だけでなく曲も中学生の演奏に相応しく思われ、選曲の素晴らしさという点でも私は大いに評価したところだ。


次は鶴川二中。

驚いた!

「証」を聴いて以来この学校が気になっていた私だが、今年は正直、「ヤバイ」と思った。

素晴らしい演奏という意味と、もうひとつは二中がヤバイんじゃないかという恐れである。

この学校は良くも悪くも個性的で、強く惹きつけられるところと違和感を覚えるところがあるというのがこれまでの私の印象だった。

よく料理で、「灰汁も味のうち」などと表現するが、そのアクがこの合唱団の特徴なのではないかという先入観があったのである。

独特の男声と、ちょっと走り気味の演奏で、自由曲は歌よりパフォーマンス重視みたいな。(笑)

ところが今年は違っていた。

灰汁を丁寧にすくって雑味をなくし、素材の旨味を十二分に発揮させ、なおかつマエストロの絶妙な調味が舌を(耳を)唸らせたのである。

木を見て森を見ずになることを承知でお気に入り部分を書いていく。

いつもおなじ~季節なのに~♪  

ソプラノが入り方がベスト、これほど揃った学校はない。

少し切ないのはなぜ~♪

「少し切ない」の表現力、「なぜ」の膨らませ方も素晴らしい。

当たり前のように毎日が~♪

女声と男声のブレンド具合が秀逸、まさにゴールドブレンド。

過ぎていったよね あっという間~♪

「あっという間」、切ない感じがよく伝わる歌い方に感心。

くしゃくしゃな君の楽しそうな笑顔も~♪

きりがないので端折るが(笑)、あ~あ~♪でクライマックスを迎えるところも秀逸。

盛り上げ方が実にドラマティックで、これからたくさんの~♪で思いが爆発する。

そして桜の季節~また会おうね~♪では、たっぷり余韻を感じさせつつ演奏を終えた。

適度な抑揚で歌に表現力を与え、もっと言えば、わかりやすい演奏なのである。

課題曲で度肝を抜かれっぱなしの私だったが、この後はまたパフォーマンス重視の自由曲を聞かされるのかと少々うんざり感もあった。

ところが、今年は選曲も良かったのだろう、例年と違いメリハリだけでなくメロディー、ハーモニーの美しさも感じさせつつ、パフォーマンスも控えめで、鶴二合唱を十分堪能させてくれた。

豊島岡とともに中学合唱に相応しい曲を選曲したことを私は高く評価する。

さあ僕達よ~(アアアア~)信じよう~♪

もうエクセレント!としか言いようがない。

ひと皮もふた皮も剥けた鶴二合唱、私にはそう聴こえてしかたなかったし、金賞受賞も十分あり得ると思った。


さあ、われらが郡山の二中である。

二中が二校あってややこしい。

出だし、ちょっとバラついて聴こえたが・・・、これから取り返してくれるに違いない。

コクのある関東勢を聴いた後では、東北ブロックでの五中のような、どちらかというと淡々とした課題曲のように聴こえる。

しかしハーモニーの美しさはさすがの二中で、過度の感情表現を避け、淡々と上品な演奏を心がけているような印象だ。

昨年同様、インパクトでは関東勢が優勢にも思えるが、声の美しさ、統一感、また合唱の正統性という観点からはやはり二中が最強か。

曲終わりの、また会おうね~ あーあーあ~♪

極めて繊細なハーモニーは、二中の真骨頂である。

自由曲はまったく私の好みではないが、息を呑むようなという表現が大袈裟ではないくらいの超絶合唱で、東北大会より格段に進歩したように聴こえた。

アーオアーオ♪の高音部が辛そうだったこと以外、言葉もハッキリ聞き取れたし、中学生の超絶合唱として楽しむぶんには申し分なかったが、背伸びした感じが垣間見えたのは残念。

難曲に挑戦した意気込みをどう評価されるか気になるところだ。

重ねて言うが、合唱の王道というのがあるとすれば、間違いなく二中が金賞である。


真栄中の演奏は真面目すぎた印象もあるが、私の好みに合っており、高く評価した。

女声合唱団と思っていたので私には新鮮さもあった。

大胆に男声を中心に配置したことが奏功するかどうかの不安もあったが、少なくとも音響的には成功したのではないか?

今後の課題としては男声を上手く女声とブレンドさせることではないかと、にわか審査員の私は考える。

自由曲では女声に戻り、ここ本来の合唱を聴かせてくれたが、声が幼いことは仕方ないとしても、声の統一感は「めぐりあい」を彷彿とさせるほど優秀で、二中同様に超絶合唱だったように思う。

課題曲が自由曲レベルであったならと少々惜しまれた。

同じことは中国ブロック代表、山口のエース、川西中学校にも感じる。

自由曲「俵積み唄」において、運動部の男性の声が実に迫力があり、失礼ながら予想外に聴き応えがあったからだ。

長州びいきを承知で書くと、パフォーマンスに違和感を覚える私も、川西の中学生らしい爽やかさ、ハツラツさは好印象だった。

◯◯中より良かったなどと具体名は書けないが、私の審査によると上位ではないものの中の上くらいにはつけていたように思う。

演奏技術こそ上位校に及ばなかったが、中学生らしく、明るく元気よく楽しく歌うことにかけては断トツだった。

話はそれるが、山口県萩市では、唱歌童謡を子どもたちに伝承しようと、教育委員会支援のもと、大学の先生が出張講義をしているしていると聞く。

選りすぐりの音楽を子供の頃から身近に感じることが出来たなら、情操教育としても最高である。

門前の小僧ではないが、あっという間に歌詞を覚え、格調高い歌詞を難なく読み解く子が育つだろう。

郡山のような音楽都市になるのは無理だろうし、また目指す必要もない。

そんなことより、唱歌童謡がすーと心に染み入る人間がたくさん育つことを同郷の人間として大いに期待している。

そんな気持ちで川西を観ていたせいか、私は泣きそうなくらい感動した。

「記録より記憶」などという手垢のついたフレーズは大嫌いだが、川西の演奏は、Nコンのあり方を示してくれたようで、強く印象に残るとともにこの合唱団の明るい将来を感じさせた。

爽やか川西、来年も期待している。


というようなわけで、第81回Nコンは鶴川二中と郡山二中という、二中同士の金賞争いに持ち込まれた。

実際にホールで聴く合唱とテレビ鑑賞とでは、臨場感はもちろんその音に差が出るのは当然である。

ただいつも思うのが、音響に差はあっても、審査結果は会場の審査員と大差はないということだ。

金賞をとりそうな学校と、そうでない学校の演奏の差は、音響の違い以前の問題だからである。

会場の隅々まで音が飛んでいそうな学校は、テレビ視聴でも十分伝わる。

幕張総合しかり、鶴川二中しかりだ。

ちなみに私は、Nコン鑑賞、アンコン鑑賞をする時には、オーディオ用スピーカーから音を出すようにしている。

液晶テレビの薄っぺらなスピーカーではアナログテレビ以下の音質にしか聞こえないからだ。


さて、両二中の違いは何か?

違いを感じるのは簡単だが、表現するのが難しい。

下手な表現を許してもらうなら、鶴川二中が密閉型ヘッドホン、郡山二中は開放型ヘッドホンで聴いたようなとでも言おうか。

開放型ヘッドホンを使ったことのない人にはチンプン&カンプンの話で申し訳ない。

関東勢の傾向なのか、いや、選曲のせいもあるかもしれない、鶴二の合唱は密度が高くダイナミックに聴こえ、かたや二中(郡山の方)は刺激の少ない音だという印象がある。

言いかえると、鶴二は迫力があって、二中は大人しく聴こえるということだ。

音圧が高いぶん音が耳に飛び込んでくるような感じがして、それが鶴二の強い印象となって記憶される。

一方刺激は少ないが、じんわり優しく耳に届く二中はというと、大人しいというか、悪く言えば元気がない、しかしよく聴いてみるととても繊細な演奏というふうに記憶される。

審査結果をみると、どうもNコンには密閉型ヘッドホンの方が合うのかもしれない。

私も鶴二の演奏には心打たれた。

ただ、二中にも感動した。

先に述べたように、ハーモニーの繊細さという点では二中に及ぶ学校はないと思っている。

だから私の第1回ヘタレ審査では、僅差ながら二中が金だった。

しかし繰り返し再生しているうち、やはり鶴二かなとも思う。

二中も素晴らしかったが、それ以上に鶴二が優秀だったということなのだろう。

二中ファンとしては残念だが、今回は鶴二が一枚上手だったというふうに理解している。

「fight」で二中が銀賞だった時は不満タラタラだったけれど、僅差だった今回はまぁ納得いく審査結果だった。


二中のことはまだまだ書き足りないが、長くなったので次回としたい。

ここまで読んでくれた方に深謝申し上げる。



コメント

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  3. 世寡虫 | URL | -

    私も同感です。
    本当によくやったと思います。
    合唱に関係ない話、大歓迎ですよ。
    ちょっと私の見解とは違うようですが、まあ、人それぞれということにしておきましょう。
    もし名前が付いたら、その時は貴方様のお考えに私がなびいたとお考えになって結構ですよ。(笑)
    返信が遅れましたことお詫びします。
    ありがとうございました。

  4. 世寡虫 | URL | -

    Re: Re:ダバダ~♪ 違いがわかる男のゴールドブレンド

    はじめまして。 

    難しい問題ですよね。
    その辺の事情はよくわからないので返答のしようがありません。
    ただ、それが本流かどうかは別にして、感動的だったことは確かだと思います。
    お書きになったように、言葉というのは良くも悪くも厄介なもんですよね。
    私自身は、美しい日本語などというのは、もはや都市伝説に近いものだと認識しています。
    ご投稿ありがとうございました。

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