二中と肉ジャガと私
二中の合唱を聴いていると、なぜか肉ジャガを連想してしまう。
この私に限って部員がイモネーチャンイモニーチャンに見えるはずはなく、自分でもわけがわからない。
もしかすると二中合唱と肉ジャガの味に、どこか共通するものを感じたのかもしれない。
今回はそれについての考察である。(笑)
ここ何年、やたらと和食の素晴らしさ、出汁の素晴らしさが強調され、世界に誇れる日本の文化であるとかなんとか盛んに言われている。
食だけにとどまらず、サービスなどあらゆる分野のものが世界に誇れる日本の文化らしい。
私が好きな鉄道関係でも、世界に類を見ない新幹線の高い安全性は日本の誇れる技術であるとかなんとか。
ただそんなことは、日本人が心の中で密かに誇っていればいいことであって、世界に向かって大っぴらにアピールするのはどこか違うような気がしている。
そもそもそんなことをしないのが日本人の美徳だったのではないか。
テレビやネットでそういう日本人万歳みたいな話を聞かされると、アホかいなと思ってしまう。
ではなぜ二中が肉ジャガか?(笑)
肉ジャガのレシピを見ると、結構な割合でダシ汁を入れて煮るというパターンが多い。
テレビなんかで紹介されるレシピもたいがいそう。
しかし私は断言する。
肉ジャガはダシを入れない方がすっきりして美味しい。
日本人は出汁という世界に例を見ない食文化を見つけたとかなんとか言われるけれど、出汁を入れさえすれば味が良くなるというものではない。
グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果でより美味しくなるんですとか料理研究家が言っているが、それも場合による。
過ぎたるは及ばざるが如しで、出汁が素材の持ち味を殺してしまうことだってあるのだから、やたら出汁出汁と言っているのはその人が味覚音痴であることを証明しているようなものだと個人的には思っている。
ついでに言うと、名前は忘れたが相方が昔暴力事件を起こした眼鏡の小太り芸人、彼の料理ウンチクなんか聞いても私は全然信用しない。
あの体型になったということは、すなわち、彼がこれまで何でも美味しいとバカバカ食ってきたという証拠ではないか。
著名な料理研究家の息子なんかもそう、あの体型になるには相当暴飲暴食を繰り返したに違いない。
もちろん食い地が張っていたからこそ料理の道に進んだとも言えないことはないが、少なくとも子供の頃から厳選されたものだけ食ってきた人間ではないということは明らか。
つまり庶民的な味覚の持ち主だということだ。
それを料理研究家というのだったら私でも料理研究家を名乗れる。
二中に話を戻す。
私の感覚では、二中のハーモニーは、出汁を使わず肉と野菜という素材の味だけで煮た肉ジャガのような味わいがあって、まことに美味であるという印象なのである。
コクはあれどクドさはまったくないすっきりした味わい、すなわち声やハーモニーに濁りがなく透明度が高いということ。
第二に、肉や野菜の素材本来の旨さが味わえる、すなわち各パートがそれぞれの持ち味を最大限発揮させているということ。
調味もまた絶妙で、砂糖と醤油を微妙なさじ加減で投入し、しっかり味付けがされているのに決して濃すぎず飽きない味に仕上げる。
これはマエストロのジャンルを問わない卓越した音楽観によるものだろう。
それとなんといってもジャガイモ自体がホクホクしていて美味しいということ。(イモネーチャンじゃないぞ!)
つまり声質が明るく、人の心に暖かく響くのだ。
どちらかというとメイクイーンというより男爵って感じか。(五中は煮崩れしにくいメイクイーン)
この辺りは素材を吟味したうえで相応しい指導や選曲を考えるマエストロの力量が大きいのだろう。
Nコンライヴで聴く限り、正直言って二中以外の学校は結構クセみたいなものを感じてしまう。(言うまでもなく偏見です)
良く言えば個性的、悪く言えば「アク」の強い団体が多いように見受けられた。
もちろんそれもその団体の個性だろうから、それはそれで結構なこと何の問題もない。
ただ私はすっきりした味わいが好きだなぁと、二中合唱を聴くたび思ってしまうのである。
スッキリが好きなのは自分の年齢とも関係しているのかと思うのだが、いまだに私は、油ぎった唐揚げやトンカツ、マヨネーズがタップリかかったお好み焼きが大好きときている。
ということは年齢とは関係なくコクよりもすっきり感を好む嗜好があるのかもしれない。
ビールの宣伝じゃないけど、「コクがあるのにキレがあって、おまけにスッキリしていて飽きのこないハーモニー」
何度も書くようだが、これほど感動を与えてくれる合唱団は他にない。
ニューイヤーコンサートで青きドナウを歌わせろとは言わないが、せめて紅白歌合戦でその歌声を国民に知らしめて欲しい。
日頃合唱なんて見向きもしない多くの国民も、中学生の超絶合唱に驚愕し、日本にこんな優れた芸術があったのかと開眼するだろう。
和食と新幹線と郡山二中は、間違いなく日本が世界に誇っていい文化であると私は大真面目に考えている。
この私に限って部員がイモネーチャンイモニーチャンに見えるはずはなく、自分でもわけがわからない。
もしかすると二中合唱と肉ジャガの味に、どこか共通するものを感じたのかもしれない。
今回はそれについての考察である。(笑)
ここ何年、やたらと和食の素晴らしさ、出汁の素晴らしさが強調され、世界に誇れる日本の文化であるとかなんとか盛んに言われている。
食だけにとどまらず、サービスなどあらゆる分野のものが世界に誇れる日本の文化らしい。
私が好きな鉄道関係でも、世界に類を見ない新幹線の高い安全性は日本の誇れる技術であるとかなんとか。
ただそんなことは、日本人が心の中で密かに誇っていればいいことであって、世界に向かって大っぴらにアピールするのはどこか違うような気がしている。
そもそもそんなことをしないのが日本人の美徳だったのではないか。
テレビやネットでそういう日本人万歳みたいな話を聞かされると、アホかいなと思ってしまう。
ではなぜ二中が肉ジャガか?(笑)
肉ジャガのレシピを見ると、結構な割合でダシ汁を入れて煮るというパターンが多い。
テレビなんかで紹介されるレシピもたいがいそう。
しかし私は断言する。
肉ジャガはダシを入れない方がすっきりして美味しい。
日本人は出汁という世界に例を見ない食文化を見つけたとかなんとか言われるけれど、出汁を入れさえすれば味が良くなるというものではない。
グルタミン酸とイノシン酸の相乗効果でより美味しくなるんですとか料理研究家が言っているが、それも場合による。
過ぎたるは及ばざるが如しで、出汁が素材の持ち味を殺してしまうことだってあるのだから、やたら出汁出汁と言っているのはその人が味覚音痴であることを証明しているようなものだと個人的には思っている。
ついでに言うと、名前は忘れたが相方が昔暴力事件を起こした眼鏡の小太り芸人、彼の料理ウンチクなんか聞いても私は全然信用しない。
あの体型になったということは、すなわち、彼がこれまで何でも美味しいとバカバカ食ってきたという証拠ではないか。
著名な料理研究家の息子なんかもそう、あの体型になるには相当暴飲暴食を繰り返したに違いない。
もちろん食い地が張っていたからこそ料理の道に進んだとも言えないことはないが、少なくとも子供の頃から厳選されたものだけ食ってきた人間ではないということは明らか。
つまり庶民的な味覚の持ち主だということだ。
それを料理研究家というのだったら私でも料理研究家を名乗れる。
二中に話を戻す。
私の感覚では、二中のハーモニーは、出汁を使わず肉と野菜という素材の味だけで煮た肉ジャガのような味わいがあって、まことに美味であるという印象なのである。
コクはあれどクドさはまったくないすっきりした味わい、すなわち声やハーモニーに濁りがなく透明度が高いということ。
第二に、肉や野菜の素材本来の旨さが味わえる、すなわち各パートがそれぞれの持ち味を最大限発揮させているということ。
調味もまた絶妙で、砂糖と醤油を微妙なさじ加減で投入し、しっかり味付けがされているのに決して濃すぎず飽きない味に仕上げる。
これはマエストロのジャンルを問わない卓越した音楽観によるものだろう。
それとなんといってもジャガイモ自体がホクホクしていて美味しいということ。(イモネーチャンじゃないぞ!)
つまり声質が明るく、人の心に暖かく響くのだ。
どちらかというとメイクイーンというより男爵って感じか。(五中は煮崩れしにくいメイクイーン)
この辺りは素材を吟味したうえで相応しい指導や選曲を考えるマエストロの力量が大きいのだろう。
Nコンライヴで聴く限り、正直言って二中以外の学校は結構クセみたいなものを感じてしまう。(言うまでもなく偏見です)
良く言えば個性的、悪く言えば「アク」の強い団体が多いように見受けられた。
もちろんそれもその団体の個性だろうから、それはそれで結構なこと何の問題もない。
ただ私はすっきりした味わいが好きだなぁと、二中合唱を聴くたび思ってしまうのである。
スッキリが好きなのは自分の年齢とも関係しているのかと思うのだが、いまだに私は、油ぎった唐揚げやトンカツ、マヨネーズがタップリかかったお好み焼きが大好きときている。
ということは年齢とは関係なくコクよりもすっきり感を好む嗜好があるのかもしれない。
ビールの宣伝じゃないけど、「コクがあるのにキレがあって、おまけにスッキリしていて飽きのこないハーモニー」
何度も書くようだが、これほど感動を与えてくれる合唱団は他にない。
ニューイヤーコンサートで青きドナウを歌わせろとは言わないが、せめて紅白歌合戦でその歌声を国民に知らしめて欲しい。
日頃合唱なんて見向きもしない多くの国民も、中学生の超絶合唱に驚愕し、日本にこんな優れた芸術があったのかと開眼するだろう。
和食と新幹線と郡山二中は、間違いなく日本が世界に誇っていい文化であると私は大真面目に考えている。