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「砂時計」と「どんぐりのコマ」

2016年04月05日 22:03

アップし忘れていた記事が見つかったので、遅ればせながらアップする。

全日本コンクールで二中が歌った、「砂時計」「どんぐりのコマ」を聴いた。

私にとってはお初となる「砂時計」だったのだが、三善晃作曲というのもあるのだろう、違和感なくスーッと心に入ってきた。

不協和音満載でリズムも複雑、難解この上ない曲のようにも思うが、どこか郷愁を感じさせる美しい旋律は、音楽素人でも心を惹かれる。

悲しかった時~ 楽しかった時~ 寂しかった時~♪

Nコンで感じるいつもの暖かく明るい二中合唱とは違い、ずいぶん落ち着いた大人っぽい合唱に聴こえる。

理想的と言ってもいい「プレゼント」を演奏した二中だったが、全日本においてはまったく別の一面を見せてくれたようだ。

消化不良のような曲の終わり方に素人は首を傾げてしまうが、「どんぐりのコマ」に繋がる何らかの意味があるのだろう。

私自身消化不良のまま「どんぐり」に進んだ。


Nコンの「どんぐり」も悪くなかったが、全日本ではより進化した印象があった。

「もういいかーい」の後から、「もういいよー」と返事が聞こえてきそうなくらい、郷愁感の漂う見事なまでの表現力である。

私は、歌の世界観といったものや演者の曲に対する思い入れなどにはあまり関心のない方だが、身近にあるごくごく小さい世界を鋭い刃物で切り取って、人生の一断面を我々に見せつけているように思えた。

三善ワールドなるものがあるとしたら、たとえ歌詞が一部わからなくとも、二中の演奏は確実にその世界に私を導いてくれたと言っていい。

優れた楽曲と優れた演奏があってはじめてその世界を知ることが出来るという意味において、今回の二中の演奏は間違いなく名演と言えるだろう。

「セリフは歌え、歌は語れ」の言葉通り、二中は歌うことにも語ることにも成功した。

宗教曲はアンコンで演奏することにして、これからもどんどん日本語楽曲を歌って欲しいと思う。

アンコンと言えば、アンコンに出場しない3年生は引退ということになるのか?

去年今年と2年間その姿を拝見しただけだが、いなくなると思うと淋しいものがある。

2年生が主体となる新体制に対する期待と不安も手伝ってか、私自身毎年この時期になると妙に感傷的になってしまう。

置き土産という言葉が適当かどうかわからないが、少なくとも今年のNコン、全日本の演奏は間違いなくトップレベルの演奏だった。

たぶん彼等が生涯自慢できる、そして我々の記憶の中でいつまでも輝きを放ち続ける名演奏を残し去ってゆく。

今はただ感謝の思いしかない。


二中、五中が好成績だったことは、さすがというか当然というか、満足のいく結果だったように思う。

同時に、高校の部で、安積黎明の連続金賞受賞という大記録が途切れたことは驚いた。

部員たちもさぞかし落胆したことだろうが、結果は結果、悔しがるなり開き直るなり、己の感情を落ち着かせるしかない。

彼等自身満足できる演奏をした結果がこれなら何も悔しがる必要はないし、悔いの残る演奏だったと自らが思うのであれば上を目指すだけのことだ。

連続性という意味では今年止まってしまったが、数十年かけて同団体が打ち立てた金字塔は決して揺らぐことはない。

私は前向きどころか完全に後ろ向きの人間だが、少なくとも二中、五中、黎明といった学校は、周囲の環境が激変でもしない限り、一度や二度の失敗は取り返す力を秘めていると思っている。

たしかに毎年学生は入れ替わるし、地方公務員である顧問だって異動は避けられない。

絶えず変化していく環境の中、これまで奮闘努力し実績を残してきたのである。

よほど音楽センスのない顧問が就任したとか、部員がさっぱり集まらず部活動の体をなさないとかでもない限り、これまで通りの活動が続くと私は見ている。

尊敬するキャシー姉妹が卒業してからというもの、正直あまり聴いているとは言えず、今のレベルがどの辺りにあるのか知らないが、銅賞という結果から、推して知るべしなのかもしれない。

たまたま今年は諸事情が重なって実力が発揮できなかったというのであれば幸いだが、何か構造的とでも言うべき要因があるのだとすれば、回復までそれ相応の時間を要すのかもしれない。

しかし伝統校の強みは、ちょっとやそっとのことでその屋台骨は揺らがないことだと私は考えている。

長い年月をかけて培ってきた音の紡ぎ方は、先輩から後輩へ脈々と確実に継承されていると思うからである。

さすがは楽都の黎明だ、そう言われる日が近いと私は信じたい。

安積黎明の名が聞かれない合唱コンクールはつまらない。

なーんて、応援団のようなことを書いてみたが、無論彼等と私は何の関係もないし、彼等がこの記事を読むこともないと思う。

決して優良とはいえないが、しかし、かつて彼等の歌声に幾度も心を揺さぶられたことのある一ファンの願いとして書いてみた。


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