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アンコン本選 表彰式の巻

2016年06月10日 23:34

アンコン本選を観て最も感動したのが、実は表彰式だったということをまず報告しなければならない。

まったくもってお恥ずかしい限りである。

二中や五中をはじめ、日大東北、黎明なども大変素晴らしい演奏だったことは言うまでもない。

それは間違いないのだが、表彰式は違う意味で感動的だった。

お気に入りの二中オールスターズが長時間映っていたからだろうと、妙な想像をする人もいるかもしれない。

Non!である。

確かにあの子を見て、お口クチュクチュモンダミンをしているのか?それとも親知らずが痛むのかな?と要らぬ心配をしたことは間違いない。

海彦とオリーブと蘭ちゃんが3人仲良く揃い踏みだったこと、ステージ後方の撫子とおじぎ草が、あたかも二輪草のように並ぶ姿も私を興奮させた。

しかしなんといっても一番感動的だったのは、成績発表のシーンである。

「総合第2位、プログラム15番、日本大学東北高等学校合唱団」

客席の日大部員たちが歓喜の声を上げる瞬間、カメラはステージを映していたが、私は後方に座る二輪草が泣いているのを見逃さなかった。

涙を見せまいと顔を伏せる撫子部長の様子に私は激しく心を揺さぶられた。

若松4中に敗れ、二中の5連覇が絶たれた、4年前の気の毒なくらいの落胆ぶりを思い出したのだ。

私は粘着質タイプだからあの時の悔しさは未だに忘れていないのです。(笑)

まさか撫子部長、今回は絶対1位と思っていたのが2位だったから悔しくて泣いたっていうんじゃないよな?(笑)

私は想像する。

日大東北合唱団がアンコン全国総合第2位という快挙を成し遂げるまでの彼らの苦難の道のりと奮闘ぶりを!

昨年第8回アンコン予選の日大東北の演奏が素晴らしかったことは昨年記事に書いた。

有村架純に似てきたとか、テノールの響きが秀逸で、大いに期待できる合唱団であると書いたように思う。

私の耳も捨てたもんじゃないと、今回の演奏を聴いて少し自信が持てた。

調和のとれた女声も素晴らしかったが、特に男声の響きの美しさに驚嘆した。

昨年も日大恐るべしと驚いたが、今年は入念に磨きこんだ合唱だったという印象がある。

表彰式ばかり観ていて肝心の演奏をあまり聴いていないせいで、演奏についてあれやこれや書くことは出来ないが、グレゴリア聖歌を聴いているような、静寂さを感じさせる合唱だったように思う。

アカペラの素晴らしさをこの合唱団は私に教えてくれた。

外人審査員フィリップス殿下が毎回講評で、パレストリーナやタリスを演奏するのが望ましいと指摘するとおり、パレストリーナ作品を選曲したのが奏功したのかもしれない。

「静謐」という言葉がある。

この合唱団固有の男声の美しい響きをいささかも損なうことなく、それどころか、より一層引き立てるような控えめでありながら芯のある女声合唱の巧みさに、私は「静寂」と「静謐」を感じ取った。

演奏のことはもっともっと聴きこんでから改めて書くことにしたい。

さて撫子ファンである私は、彼女の立ち居振る舞い、特にお辞儀姿に感じ入ったことはぜひとも書いておきたいと思う。

お辞儀の達人であるおじぎ草部長(二人とも元部長なのでややこしい)の影響なのか、演奏開始前のお辞儀、終了後のお辞儀が見事過ぎるくらい見事だった。

演奏会でよく見かける、お腹の辺りで両手を揃え深々と一礼するスタイルは、こちらもそういうものだと思って見ていたせいか大して気にも留めていなかったが、高校生にはちょっと気障というか生意気というか、わざとらしい印象もある。

ところが撫子部長は違った。

彼女はそんな真似はせず、ごくごく自然に両手を前に揃え丁寧に一礼したのだ。

やはりこの人は違う。

節度を弁えた高校生らしい態度とその清々しさに私は深く感じ入った。

また、表彰式を見てわかるように、挨拶する時は必ず立ち止まってお辞儀している点も褒め称えたい、まさに大和撫子である。

会ったこともない彼女だが、思い返せば「fight」を演奏した郡山大会の写真を見て、この子はただ者ではないと直感した私は決して間違っていなかったと確信できた瞬間だった。

さすがTHE二中の冠に値する人物だけのことはある。

それにしてもよくあれだけの人材を揃えたものだ。

男子の顔は片端から忘れてしまう私も、二中で見覚えある顔が数名見える。

撫子先輩を慕って入学したのかもしれないとも思ったが、さすがにそれはないだろう。

どうやってスカウトしたのだろう?

「◯◯君さぁ、合唱部入るんだよね?」
 
「今考えてるんすよ先輩 だって練習きついんしょ?」

「あんたさぁ私を誰だと思ってんの!」

「すみません」

「私の指示がきけないの?二中合唱部OB会から除名されたくないでしょ?」

「ええっ!」

「いいこと、あの子とあの子も連れてくんのよ! 連れて来なかったらどうなるかわかってるわよねー?」

「でも・・・」

「二中合唱部OB会から」

「わかりましたわかりましたから・・・」

「わかればいいのよ、じゃあ明日の朝練から参加しなさいね」

そんな脅迫めいた真似は絶対してないと思うが、二中のそれもエース級をよくも集めたものである。

撫子部長のリーダーシップが遺憾なく発揮されたのだと、部員の顔ぶれから私はそう判断した。

昨年は予選どまりだったこの団体も、今年は連帯感みたいなものを強く感じる演奏だった。

真面目でひたむきな演奏はこの団体の持ち味のようにも思える。

昨年は緊張のせいか生真面目過ぎて堅苦しい部分も垣間見えたが、今回は節度のある伸び伸びした歌い方に変わっていた。

かつてそれほど注目されなかった団体が、わずかな期間で眼を見張るような成長を遂げる、人材の豊富さというだけでは成し得ない、やはり優れたリーダーの下、全員が一丸となって取り組む姿勢がなかったらとても実現できなかったろう。

撫子とおじぎ草が二輪草となって引っ張っていったことは想像に難くない。

もちろん二人だけの努力でなし得るものではなく、全員の堅い決意が結束したからこそ類まれな演奏が出来たのである。

彼女たちが卒業しても、このDNAはこの団体の財産になるに違いない。

撫子部長の感涙にむせぶ姿は、いろんなことを想像させた。

正直に申せば、人材が優れていたとはいえ、あの合唱愛好会がまさかここまで上り詰めるとは思わなかった。

その道のりは決して平坦でないどころか、急峻な山あり谷ありの連続だったのではないかと想像する。

だからこそ私は登頂を果たした撫子部長の姿に感動を覚えるのだ。

総合1位の五中の演奏も文句のつけようのない見事な演奏だったが、個人的には日大東北の方に深い感動があった。

それは決して撫子部長に肩入れしたからではない、演奏が素晴らしかったから肩入れしたくなったのである。

だからこれからも日大東北を応援していくつもりだ。

そのうちにはきっと撫子二世が現れるだろうから。(笑)


表彰式といえばひとつ書き忘れた場面があった。

二中の入賞表彰式である。

あれは稀に見る傑作シーンだった。

表彰状を受け取った部長と目録を手にした副部長が、二人揃って客席に一礼をするシーンを想像してもらいたい。

海彦とオリーブ、礼をするタイミングがてんでばらばらになってしまったのだ。

客席の二中部員が声を揃えて「ありがとうございました」と言う前に、オリーブが若干早めに一礼してしまったのである。

海彦部長は客席の部員の声を待って一礼しようと考えていたようだ。

そして客席から「ありがとうございました」の声が上がると、オリーブが「おっ」って顔をして、笑顔でもう一度一礼するのだった。

この時の笑顔がなんとも爽やかで素敵なのである。(笑)

お前はビョウキだと言われるのを覚悟で書くと、アンコン会場に突如アイドルが登場し、これまでの演奏なんか吹き飛ばしてしまうような強いインパクトがあった。

真剣に歌っているご尊顔しか拝んでいないから、こんな素敵な笑顔をする子なのかと新発見をした気分である。

その後、くるりと方向を変え大股でステージを闊歩する彼女。

本当は超アッケラカンとした子なのではないか?

もともと美人でカッコいい人だから、宝塚の男役が似合うんじゃないか?

今の二中合唱部は宝塚音楽学校みたいになってるんじゃないか?

彼女の「おっ」を繰り返し再生しながらそんなことを想像してしまった。(笑)






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