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Videntes Loreley

日本人にとって馴染みのない西洋の宗教曲は、やはり、歌詞を読みそれなりに意味を掴んでから聴いた方が曲をより味わうことが出来るようだ。
Nコン当日の演奏では、課題曲の感動冷めやらぬうちに始まった宗教曲の、その神秘性と急に訪れた静寂感に私自身戸惑うようなところもあった。
いかんせん何を歌っているのかわからないものだから、繰り返し歌われる ” Videntes stellam ” の旋律の美しさとソプラノ高音の美しさ、そして ” マージ ” 以降はハーモニーに崩れはないか耳を集中させた。
一体この曲は何声部で歌われているのか?
四声部のように聴こえたが、正確なところは私の耳では聞き取れなかった。
Videntesの発音はさすがに五中、下唇をちゃんと噛んで発音している。
このあたりの手抜かりはない。
中盤からは五中が本領発揮させ厚いハーモニーを響かせる。
3度目に歌われる、” Videntes stellam Videntes stellam Magi ” は、Magi ♪ の表現が素晴らしかった。
この「マージ」はこの曲で4回現れるが、特に3回目に歌われる「マージ」は印象深い。
私の考え過ぎと笑われるかもしれないが、課題曲での ”あぁ ” にも通ずる、卓越した表現だったように思う。(笑)
ところで、” magi ” というのはどんな意味なのだろう?
訳詞にあるように、博士とか賢者ということでいいのか?
ふと思いついたことなのだが、手品師のことをマジシャンと呼ぶのは、あくまでマジックを略したマジに、エステティシャンとかバックシャンとかチャンリンシャンとかのシャンを加えたものなのだろう。
ということはマジック、つまり魔法のようなを意味する言葉でその元の言葉がラテン語の、” magi ” ではないか?
つまり魔法のような、信じられない知恵を持つ人のことをマジと呼び、訳すと博士とか賢者になるのではないだろうか?
マジかっ!
私にしてはいい思いつきだと自画自賛しているのだが、本当のところはわからないし調べてみる気もない。(笑)
でも Magi ♪ が博士あるいは賢者という意味だとしたら、博士~ ♪ 賢者~ ♪ と歌ってることになるが、日本語訳だから違和感があるのであって、私も最初はジャンプの原田選手が「船木~」と呼びかけたのと同じじゃないかと思ったのだが、考えてみると、森昌子だって、先生~ 先生~ それは先生~ ♪ って歌ってるじゃないか!(笑)
私に宗教曲を語らせるとロクなものにならないのはこれでおわかりだろう。
しかしムリは承知で書いていく。
3度目の ” Magi ” のあと、” gavisi sunt ” の、小さく発音された「t」が、静寂感がよく出ていて何ともいえず美しい。
余韻を感じさせる歌い方で宗教曲らしさを味わえる箇所でもあった。
” obtulerunt Domino aurum,thus et myrrham ” は、不協和音でしっかり神秘性を表現していて、ハーモニーがいささかも崩れてないことに驚かされる。
et intrantes domum obtulerunt Domino aurum thus et myrrham~♪
ここは決して美しい旋律というわけではないが、五中の卓越した技量を味わうにはもってこいで、私なんか軽く100回は聴いていられた。
この直後に歌われる7度目の、” Videntes stellam ” は、ソプラノ高音に寄り添うように小さく静かに男声が旋律を重ねていくところが、宗教曲ならではの敬虔さや静謐感を感じさせ実に秀逸だった。
生放送中はわからなかったが、今考えると男声陣を後列に配置したフォーメーションは大正解だったと思う。
あたかも男声がローレライたちを見守る護衛艦のようにも見えてきた。
最後は再び ” Videntes stellam ” が繰り返され曲が締めくくられる。
短い曲で、宗教曲だからといってそう肩肘張らずに聴けたという点でも良い選曲だったように思う。
そして何より、五中のエッセンスが詰まったような演奏だったことが印象深い。
初めて耳にする曲でも、たとえその時は実感出来なかったとしても、演奏次第で実に味わい深い曲であると気付かされることもある。
私にとって五中の「星を見て」はそんな曲だった。
自由曲2曲目「今日キリストは生まれた」はまた今度。

世寡虫
Posted by世寡虫

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2018/11/21 (Wed) 23:38 | EDIT | REPLY |   
世寡虫

世寡虫  

マギー司郎もmagi由来なのかも?

magiさん(笑)

ええっ、マジですか!本当にマジックと関係あったんですね!
当たって良かったぁ。(笑)
magiがmagicと関係があるのかなと思ったのは、昔映画アマデウスの中でモーツァルトが皇帝に、「マジェスティー」と呼びかけていたのを思い出し、綴は違えど「マジ」は共通するので、手の届かない偉い人、尊敬すべき人に対して「マジ」という言葉が付くんじゃないかと、中学生並みの語学力をフル稼働させて思いついたのです。
そもそも、合唱聴いてるのか女の子見てるのかわからないような私が、そんなこと知ってるわけないじゃないですか?
magiさんクラスになれば、「星を見て」を聴いても訳詞がなくとも歌ってる意味がわかったりするんでしょうね。
こういう楽曲は意味を知って聴くのと知らないので聴くのとでは、まったく感動の度合いが違ってくるでしょうから、同じ演奏を聴いても私とは比較にならないほど深く味わってらっしゃるんでしょうね。いやぁマジで尊敬しますよ!
話は変わりますが、今年の課題曲「Gifts」は、どうしてGiftの複数形なんでしょう?同じ贈り物ならPresentでもよかったんじゃないか?3年前と一緒になるからというのであれば、Giftでも良かったんじゃないか?
語学センスのまったくない私は、「星を見て」の訳詞どころか、実はこのことが非常に気になってたんです。
私だったら、「宝箱 treasure chest」と命題してたと思います。
だって「チェスト行けー!」って言うじゃないですか!西郷どんやってるし・・・(笑)

2018/11/29 (Thu) 20:47 | EDIT | REPLY |   

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