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世寡虫
Posted by世寡虫

こども音楽コンクール その2

こども音楽コンクールの続き
声楽(重唱と合唱)に比べ、器楽(重奏と合奏)の方が審査がしやすいというか、上手いかそうでないかの判断がつきやすいように思う。
私は器楽より声楽、言い換えれば管弦楽の発する音より合唱の人の声の方が、人間の感性により近いから好き嫌いも含め審査がしやすい考えていたのだが、意外にもそんなことはなかった。
たしかに、重唱にせよ合唱にせよ人の声にはどうしても好き嫌いの感情がついてまわり、その演奏の判断基準になってしまい、技術的にどうかはその次の話となりがちである。
もちろんこれは私のような素人の聴き方であって、本職の人はそんなことはないはずだ。
だから私などはつい好き嫌いの感情を基準に判断してしまって、結果審査員の判定と大きく食い違うことがままあるのだと思っている。
その点器楽は己の感情の入るスキが、少なくとも声楽よりは少ないから、比較的冷静に技術的な判断を下しやすいのかもしれない。
人の声と違って、あのバイオリンの高音が好みでないとか、オーボエの音色が気に入らないとかそういうケースはまずないし、もしあったとすればそれは弾き方や吹き方に問題があるわけで音そのものとは関係ない。
もっとも発声に問題があって気に入らない声が出ている場合もあるが。
もうひとつ器楽の判定がしやすい理由は、知ってる演奏曲が合唱曲より多いというのもあるかもしれない。
その音楽を耳で数多く経験したほど当然判定はしやすいはずだ。
では己の感情を極力除いて技術力だけで判断できるほど自分の耳が良いかと言えば、全然そんなことはないのである。
それゆえに私はこれまで器楽演奏の良し悪しは素人には難しいと思っていたのだ。
しかし今回わかったことは、声楽であろうと器楽であろうと、人の感情を揺さぶる演奏をした団体が上位の成績を残しているということである。
当然といえば当然、当たり前といえばこれほど当たり前の話はないのかもしれないが、今回私自身驚くほどの、大袈裟に言えば音楽体験をしたのだ。
愛知県西尾市立平坂中学校の演奏に、私は血が騒ぐのような興奮を覚えた。
3年女子4人による打楽器のみの四重奏で、曲名も知らなければ作曲者名も聞いたことがない曲である。
木琴、鉄琴、ティンパニ、ドラムス、マリンバ、シンバル等々、10種類くらいの打楽器を4人が所狭しと叩いていく?。
私は音楽は旋律が主でリズムは従の関係だと思っているので、まさか打楽器のみの音楽で感動させられるとは夢々思わなかった。
鉄琴の音色はオルゴールを聴いているようだったし、木琴も主旋律担当であることは間違いない。
どこかクリスマスの雰囲気を感じさせる旋律も魅力だが、しかしやはりこの曲はリズムが命だと思われる。
うまく表現できないが、民族音楽にロックとジャズの要素を加えて現代音楽に仕立てたような、なんとも不思議な気持ちにさせられる曲だった。
先ほど血が騒ぐと書いたが、鈍感の見本のような私でさえ、決して表には出てこないが人間が本来持っているであろう原始的な本能みたいなものを、そのリズムは強く刺激し呼び起こすのである。
たった4人のティーンエイジャーがオッサンの心を鷲掴みにし、縦に横に激しく揺さぶったのだ。
声楽は、時に日本語訳や曲の背景を知らないと十分味わえないということもあるが、この打楽器演奏には何の理屈もいらない。
プリミティブな演奏は心もプリミティブにして聴いた方がいいのかもしれない。
プリミティブこのうえない私の頭はその意味では最適だったと言えよう。

世寡虫
Posted by世寡虫

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